3ヶ月が目安
転職を決意したら、転職活動全体のスケジュールを立てましょう。在職中に転職活動をする場合は、業務に負担にならないような余裕を持ったスケジュールが必要になります。
希望業種や職種によって差はありますが、転職活動期間は3ヶ月が一般的です。案外短いと思われるかもしれませんが、長引けば長引くほど良い結果が出ない傾向にあります。それは転職先が決まらない焦りや、決断力・判断力の鈍りなどが原因です。「現職より良い条件の会社があれば」という方ならば気長に考えても大丈夫ですが、そうでない方はなるべく短い期間で計画的に行動をする必要があります。
スケジュールの立て方
①ゴールを決める
まずはゴールを決めましょう。あまり具体的でなくてもOK。
「これくらいに新しい会社に入社したい」という時期を設定しましょう。何ヵ月後、来春、何歳までに、など自由に設定して大丈夫です。
②内定時期、退社時期を決める
内定から入社までは、前職の引継ぎなどを考慮して1~2ヶ月あると想定して「目標の2ヶ月前には内定をもらう」という目星をつけておきましょう。会社によっては「退職希望日から1ヶ月以上前に意思表示が必要」ということもあるので、入社希望時期に合わせて、退職の意思を伝える時期も決めておきます。
余裕を持って業務の引継ぎをしたり、繁忙期を避けたりといった、お世話になった会社への配慮も忘れないことが大切です。円満な退職をして、気持ちよく新しい環境に移りましょう。
③活動時期を決める
次に、応募をして実際の転職活動をする期間を設定します。
一般的には応募~選考を経て内定までで1ヶ月前後ですが、複数の企業に応募した場合はそれぞれのスケジュール調整なども必要なので、応募数などによって余裕のある期間の確保をしておきましょう。
④準備期間を決める
最後に、事前準備にかける期間を決めます。ここでしっかりと準備をしておけば、スムーズに転職活動を進められます。自分の希望する職種の市場調査や企業調査はもちろん、自己分析や書類準備などもするので、余裕を持って時間を確保しておきましょう。
履歴書や職務経歴書、証明写真やスーツの準備などもこの期間にしておきます。
新卒採用のときに使っていたものを再利用しては、転職活動は成功しません。しっかりと“今”の自分を見てもらうためにも、写真は撮り直し、鞄や靴などを含めて社会人らしい服装を用意しておきましょう。
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”焦り”や”妥協”とは無縁の転職を
あらかじめスケジュールを立てておけば、「とりあえず内定が出たから入社してみたが、よく調べていなかったため希望の仕事ができなかった」「先に退職してしまったため、焦って入社を決めてしまった」「退職前の引継ぎで揉めてしまい、入社が遅れた」などといったトラブルに見舞われることもないでしょう。
この転職スケジュールをしっかりと組んでおくことで、“焦り”や“妥協”といったこととは無縁の転職活動ができます。余計な心配事や無駄なリスクをなるべく減らし、妥協のない希望通りの会社にしっかりとアプローチできるように準備をしましょう。